長崎でアマルフィの家庭の味

パスクエッタと言って、イースターの翌日も祝日のイタリア。通常このエリアではパスクエッタの日はピクニックをすることが習慣ですが、我が家のような自営業の身にはちょっと難しい願いです。

さて、今日は日本の中にあるアマルフィの家庭のようなレストランをご紹介。

小さい町が１３個あるアマルフィ海岸、ここに住んでいる日本人は私を含めて数人なのですが、ここアマルフィ海岸で「アマルフィの日本人」の話をすると、多くの人が口に出すことに、「アマルフィ人のアンドレア・ガンバルデッラが日本人の奥さんと長崎でアマルフィ料理のレストランをやっている」というフレーズがあります。

ちょうど２０１３年に美濃市の方々とアマルフィ市民がアマルフィの旧造船所アルセナーレで本美濃紙とアマルフィの手すき紙のワークショップと国際会議をしている際、アマルフィ市庁舎で結婚したのがアマルフィ出身＆在住だったアンドレア氏と長崎出身でアマルフィに在住していた榎志妹（えのき　しまい）さん。結婚式に美濃市の方々も急遽参列し、とても思い出深い縁がうまれました。（歳を重ねるとより感じますが、人と人とのご縁って、無理やり作るものではなくお互いが引き寄せられるというか、縁があると自然にタイミングがあうなぁ、なんて思います。）

私は、主人とのベースをラヴェッロにして、事業を営んでいますが、アンドレアと志妹さんは志妹さんの故郷である長崎で、「サポーリ・ディ・アマルフィ　アマルフィの香り」というレストランを経営されていらっしゃるんです。

機会があったので、この冬息子たちを連れて遊びに行ってきました。

志妹さんのとーってもあたたかい感じと、アンドレアの「僕日本にいるけど、アマルフィの文化を突き通すよ」的なブレない感じが絡んで、それはそれは居心地の良い空間を作っている二人。

この感じから伝わるかどうかわからないけど、「君たち、ここは我が家じゃないんだから」って言いたくなる子供達のくつろぎよう。私たちが家庭で食べているようなご飯がここのレストランでは食べれて、体に優しいあったかいお食事が楽しめます。

レストランの常連さんだという才女にも知り合えて、初対面なのに長いことお話を楽しめるのも、仲介の志妹さんの気遣いがさりげないから成り立つような気がしました。

そして面白いのが、アンドレアは自分で食べたいものを作って、空いた時間にイタリアのユーチューブを見て、バリバリのアマルフィ方言でおしゃべりして、アマルフィにいる時も長崎にいるときも彼のアイデンティティは全然変わっていないことにすごーく好感が持てるんです。長いこと外国に住むと、自分のアイデンティティがぼやけそうになったり、その国に馴染もうとするあまり、大事なところを見失っちゃいそうになることがあることもある中、アンドレアみたいに、「自分」がはっきりしている姿は外国暮らしをする私の心にグググっとくるものがありました。

アマルフィの家庭ってどんなご飯を食べてるのかなぁ？？と思われている方、是非是非遊びに行ってみてください。出島から徒歩1分くらいでした。

Sapori di Amalfi

サポーリ・ディ・アマルフィ

〒８５０ー０８６１　長崎県長崎市江戸町２−２２　江戸町ビル１階

電話番号：０９５ー８０７ー５０７１

おまけ

とっても素敵なお店でお食事をしたり、子供達だけでなく私の心にも深く残った原爆資料館訪問などすごーく深かった長崎滞在の後は、友人が住む佐世保に行く前に、諫早市にある「ゆうゆうランド　干拓の里」という場所に遊びに行ってみました。

平日だったこともあって、のーんびりたーっぷり遊ぶことができました。